読んでおきたい著作品

働かないアリに意義がある

1 異邦人:アルベール=カミュ (新潮社) “人はいずれ誰でも死ぬのだから、結局生も死も等価値。。。”

「では君は何の希望もなく君がまったく死んでしまったんだろうという考えをもって生きているのですか。」「ええ。」と僕は答えた。

2 昭和史:半藤一利 (平凡社) “国民的熱狂は何をもたらしたか、歴史に学ぶ必読の一冊”

奉天にいたのは板垣征四郎、石原莞爾...九月十六日夜、板垣以下メンバーがもう一度集まって、酒を飲みながら...十七日午前三時になって、板垣が「こうなったら運を天にまかせて割り箸を立てて決めようじゃないか」...ともかく右へ転んだら中止、左に転んだら決行、といことでやってみたら、右へ転んだらしいんです。ということは中止ですね。...やはりここまで来たらやってしまおうじゃないか、と今田新太郎や三谷清ら若い強硬派の声が高く、再び「やるか」という空気になったようです。・・かくして満州事変が勃発した。

3 君たちはどう生きるか:吉野源三郎 (岩波文庫) “自らの内心の声に従った生き方が大切だ”

“・・・それを味わうだけの、心の眼、心の耳が開けなくてはならないんだ。・・・君が何かしみじみと感じたり、心の底から思ったりしたことを、少しもごまかしてはいけない。・・・世間の眼より何よりも、君自身がまず、人間の立派さがどこにあるのか、それを本当に君の魂で知ることだ。・・・いつでも、君の胸からわき出て来るいきいきとした感情に貫かれていなくてはいけない。・・・君が人の眼にどう映るかということを一番気にするようになって、本当の自分、ありのままの自分がどんなものかということを、つい、お留守にしてしまうものだ。僕は、君にそんな人になってもらいたくないと思う。・・・”

4 ニーチェの言葉:ニーチェ (ディスカヴァー) “孤高の哲学者ニーチェが贈る心に沁みる珠玉のことば232”

誰かを喜ばせることは自分をも喜びでいっぱいにさせる。。。その全現実を肯定的に引き受けて、それを積極的に受容してそこから力強く生きよ。。。

5 そうだったのか21世紀NEWS:池上彰 (ホーム社) “複雑な現代社会をわかりやすく解説、実情を知る”

歴史は繰り返す。。。人間は歴史に何を学ぶべきか。。。2001.9.11の同時多発テロ、イラク戦争、混迷する古くて新しい問題「宗教と民族と民主主義」。。。池上彰氏がとても分かりやすい解説でその真相と意図を解き明かす。必読の現代時事。

6 できそこないの男たち:福岡伸一 (光文社新書) “男性のXY染色体は女性のXX染色体から分離した”

雌になる生命のプログラムはグッドフェローらの発見したSRY遺伝子のスイッチがオンになることによってオスへの作り変えが行われる。その器官の作り変えは急場しのぎの不細工な仕上がりのところがあると書かれる。オスはメスによって作り変えられたできそこないの存在?出産を担う女性のほうが男性より「生物的」であるといわれるゆえ女性はそのアンチテーゼつまり現実性を求める。いっぽう男性はその分ロマンを求め非現実性を指向する。男女の置かれてきた社会的側面の根拠はここにあるのかもしれない。

 

 

7 ゾウの時間・ネズミの時間:本川達雄 (中公新書) “ゾウとネズミは同一空間の中で異なる時間を生きる”

ほ乳類の時間に限らず,種々の生き物のいろいろなこと(標準代謝量,移動速度など)をサイズとの関係で論じる。これらを体重との関係で対数グラフを書くとほぼ一直線のグラフに乗るという驚くべき結論が得られる。つまり、大きかろうが、小さかろうが、体重で規格化すると同じであると生物はみな同様いうこと。

8 働かないアリに意義がある:長谷川英祐 (メディアファクトリー新書) “怠慢アリがあってこそアリ社会あり”

「アリとキリギリス」概念を覆す生物書。実はアリもハチも8割ほどはほとんど働かないか何もしないで一生を過ごす。しかしアリ社会にとって働ないアリは必要である。働かないアリがいるからこそ「アリ社会」は成立している。

9 子どもの才能は3歳、7歳、10歳で決まる!~脳を鍛える10の方法~ :林成之 (幻冬舎新書)

“本能は探究心や好奇心といった心を生み出す” 人間には、「①生きたい、②知りたい、③仲間になりたい」の3大本能がある。脳は本能に逆らえない。本能は生かさなければならない。

10 バカの壁:養老猛司 (新潮新書) “話せばわかるなんてウソ!人の気持ちなんてわかるわけがない!”

19世紀ドイツの哲学者ショーペンハウエルその著「意志と表象としての世界」の中で自らが認識している全世界が世界であると述べた。「バカの壁」ではそれを脳の働きで解き明かしているようだ。養老教授はこの著書で「人はだれしも、世の中には『標準』『常識』があると信じ込んでいる。意見の異なる人を見ると『あいつは非常識だ』と見なして理解しようとしない(『バカの壁』のなせるわざ)と述べる。人間はあるいは人間の脳は生まれながらにして「個性的」にできている。ゆえに自分のフィルターでしか他者を見ることはない。自分の関心時を取捨選択する。自分にとって都合の悪いことは捨象する。

 

11 モーツァルト:吉田秀和 (講談社学術文庫) “ピアノ協奏曲27番変ロ長調k595は天国的な美しさ”

  あたりまえの変ロ長調の主和音のド・ミ・ソと上がってゆくだけで、何とも言えない哀愁が漂ってくるのだが。。。こんなに超絶的な美しさにみちた音楽について、これをなんと言ってよいか、見当がつかないのである。

12 いのちをいただく:田中美智子 (西日本新聞社) “生きとし生けるものは一つの環のなかにいる”

  口蹄疫問題・福島原発事故で肉牛の出荷停止などの社会問題から見えてくるもの・・それは人はみなどこかでつながっているということだ。東北大震災は東北の人たちだけの問題ではなく自分の問題である。石油という点ということではなく人間の視点からイランの問題は日本の問題である。

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