健康は「内臓さんで」で決まる(伊藤裕)

 

健康は「内臓さん」で決まる

 

健康や寿命は、体内の全血液使用率1位の腸(30%)や2位の腎臓(20%)~脳や骨格筋は15%、心臓は5%~など内臓臓器の寿命の長短で決まる!内臓臓器には「臓器の時間」がある。そして、腎臓や腸の臓器の時間の長短は「内臓ストレス」の度合いにかかっている。臓器の時間は内臓の働きの主役ミトコンドリアの疲労度にかかっている

 

【はじめに】

心臓・肺、肝臓・胃・腸、腎臓など臓器にはそれぞれ寿命がある。その寿命が来るとその動物の寿命が来るすなわち寿命は、端的には臓器の寿命である

人の寿命は遺伝子の中の「テロメア」という部分がなくなったときという説があるが、実際にはそうではなく、臓器が携えている寿命の時間=「臓器の時間」が全うされるとそれにあわせてテロメアもなくなり人は死に至る。人の寿命は医学的には125歳ほどとされる。すなわち、臓器の寿命=臓器の時間が125歳ほどということになる。臓器の働きかた次第で寿命の長短は決まる。そして、この著者である伊藤教授によれば、臓器の働き方とは、つまり、腎臓や腸にかかる「内臓ストレス」の度合いに集約される。

 

【第1章】

心臓・肺、肝臓・胃・腸、腎臓など臓器の時間は一生分の仕事を最適なペースでこなすために生まれながらに設計されている。臓器の時間は臓器ごとに異なる。臓器の時間は生まれながらに決まっているが生活の習慣や心持ちでそのペースが速くなったり遅くなったりして一定ではない。一例として、「やせた女性から生まれる赤ちゃんはメタボになりやすい。」と著者は指摘する。母胎内にいるとき生後も「やせた環境」を想定してこの子供の「臓器の時間」の設計図が作成される。たとえば「やせた環境」にマッチした量しか膵臓からのインスリンが出ないように設計される。生後この子供は飽食の環境で過食する。その結果「やせた環境」を想定したインスリンしかでないこの子供は過食分だけ糖分を分解できない。結果メタボになる。。。

現代は携帯やインターネットにみられるように時間の節約の時代である。それはややもすれば生活のテンポを速めかえって仕事量を効率よく増大させているともいえる。このことは往々にして臓器への過緊張を強いる時間を増大させる。換言すれば「臓器の時間」の短縮やそのペースを速めることを意味する。すなわち寿命の短縮である。

 

【第2章】

ストレスとは「いつもと同じ常態ではない」と感じる不快感のことである。現代社会の「時間の節約」は内臓にストレスを与える。内臓へのストレスは本来の臓器の時間以上に時間を速めさせる。内臓時間の速まりの元凶はストレスである。しかし、このアップした速度の変更は寿命の短縮につながってくる。このストレスに対する防御反応こそ、心拍数の増加・血圧の上昇・血糖量の増加・筋肉の収縮。。。

これらには表裏一体的に交感神経の活発化と副腎から出るストレスホルモンの増加が寄り添う。そしてこういった作用の結果メタボリックシンドロームが生じる。空腹の時、食欲をあおる攻撃的な交感神経が活発化し、食にありつけると満足感から穏やかな副交感神経が登場する。しかし、飽食つまり食べ過ぎおよびメタボに対して「これ以上食べるな」と交感神経が再登場して立ち向かっていく交感神経が活発になると血圧や血糖値が上昇し内臓がストレスを感知し、ストレスホルモンが増加、内臓の時間を短縮する。このストレスをリセットするために1日7~8時間の睡眠が必要である。睡眠はオーバーヒートした内臓を休息させるからである。レプチンというホルモンは脂肪細胞から出て食欲を抑制する。いっぽう胃からはグレリンというホルモンが出て食欲を促進する。夜食はグレリンの出させ睡眠を妨げる。睡眠が妨げられるとオーバーヒートした内臓が休まらず内臓の時間を狂わせメタボを助長する。

長寿の秘訣は内臓ストレスの軽減にある。著者は内臓ストレスを軽減するために一つの例として農業を奨励している。それは相手が植物で人間関係のような裏切りや不信を生じさせず、その結果ストレス度合いが低いという理由からである。

 

【第3章】

臓器の時間を遅くし寿命を延ばす。そのためのキーワードは、①ミトコンドリア ②生活リズムを狂わせない時計遺伝子への配慮 ③いい思い出のみを記憶しストレスを排除するメモリー の3ワードである。

そのうちミトコンドリアに関しては。。。ミトコンドリアは、糖分や脂肪を原料にしてATPというエネルギーを生産する細胞の小器官である。ちなみにミトコンドリアは最古の昔一つの生物体であったので核およびDNAを持っている。さてそのミトコンドリアは臓器のストレスに立ち向かっていく頼もしい存在である。ミトコンドリアは筋肉に多く存在している。筋肉には赤筋と白筋があり、ミトコンドリアは赤筋に多く白筋に少ない。白筋はミトコンドリアを用いず瞬間的なパワーを出す筋肉であるが疲労しやすい。いっぽう赤筋はミトコンドリアが多く、ATPを大量に生産し持続力のある筋肉である。体脂肪を減らすためにはミトコンドリアを活性化させ持続力のある赤筋の筋肉を働かせる有酸素運動が必要である。ストレス・暴飲暴食・夜食・睡眠不足などは内臓の酷使につながり、それはミトコンドリアの機能を低下させる。ミトコンドリアの機能低下のために本来エネルギーになるはずの酸素が「活性酸素」となる。活性酸素は細胞の分子を次々と破壊していく。それによって「臓器の時間」が狂い始め、寿命を短縮させる。

 

ミトコンドリアを元気にさせるための方法

ミトコンドリアの主食は塘・脂肪・酸素である。それら主食をいずれもミトコンドリアに与えすぎに不足感を感じる状態に置く。そうするとミトコンドリアは「このままではまずい」と感じ活発に動くようになる。ミトコンドリアは元気を回復する。そのためには、さて日常生活では、少々刺激のある30分~60分くらのジョギングなど有酸素運動と「腹八分」の食事と1日7~8時間の睡眠ということだ

 

【第4章】

健康の秘訣=内臓のタイムマネジメント10か条

第1条/ゆっくり食べる。第2条/夜食をとらない。第3条/小腹対策をしない。第4条/チョイキツイ運動=空腹感と低酸素感を体に与える。第5条/夜よりも朝の運動。第6条/吸う:吐く=1:2の呼吸法。第7条/まじめな人をやめる。第8条/共感できるグループとともに生きる。第9条/大きな妄想を持つ=夢や希望を抱く。第10条/いい思い出しか入れない「マイアルバム」を作る

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