交響曲第5番ホ短調 作品64(チャイコフスキー)

チャイコフスキーの超有名な「第5番交響曲 ホ短調」は第1楽章から全曲を通じて同一のモチーフが断続的に流れる。この楽想は最終楽章アンダンテ・マエストーソ&アレグロ・ヴィヴァーチェで重厚にそして華々しく激しく曲を閉じる。

 

マエストーソ:荘厳に。堂々と。威厳に満ちて。第4楽章の楽想・楽風。付け足すことなし。

 

作況者自身が、「何か作り物風で大袈裟な誇張がある」と自戒していた作品でもある。ブラームスのこの曲に対する低評価もそのあたりにあったのかもしれない。現在、しかしながら、その前後の4番と6番という深い内面姓を帯びた大曲に勝るも劣らず人口に膾炙して最も人気のある交響曲である。

 

チャイコフスキー 交響曲第5番

チャイコフスキー 交響曲第5番 ホ短調

ドミトリーエフ(指揮)/ペテルスブルク・フィルハーモニー

 

換言すれば、明朗さや力強さを携えて元気をもらえる名曲だ。人気の秘密はそのあたりにあろう。ゴヤの「巨人」がかつてベートーヴェンの「英雄」交響曲のレコードジャケットになっていたが、「英雄」の代わりにこの交響曲にしてもぴったりな感じがする。栄養ドリンクのTV・CMのBGMにもなっていたことがある。

第4楽章はアンダンテ・マエストーソである。まさに威風堂々。雄大なロシアの大地から醸し出される何かに拘泥しない土臭さが漂う。およそ洗練された西洋文化とは一線を画す。とはいえ、またこの第5番交響曲は「交響曲にワルツを最初に入れた(→第3楽章)」交響曲であるそうだ。それはチャイコフスキーがフランス風な趣味の中で育った証であるといわれる。

 

 チャイコフスキー 交響曲第5番 ホ短調 作品64 ~my collection~

 第1楽章 アンダンテ&アレグロ・コン・マニア

 第2楽章 アンダンテ・カンタービレ・コン・アルクーナ・リチェンツァ

 第3楽章 ワルツ:アレグロ・モデラート

 第4楽章 フィナーレ:アンダンテ・マエストーソ&アレグロ・ヴィヴァーチェ

<指揮者>

<オーケストラ>

アバド

ベルリン.P.O.

カラヤン

ベルリン.P.O.

ゲルギエフ

ウィーンフィルハーモニー

ゴロヴァーノフ

オール・ユニオン放送&中央TV.O.

スヴェトラーノフ

ソ連国立交響楽団

ストコフスキー

ニュー・フィルハーモニー.P.

ストコフスキー

NDR.S.O..

チェリビダッケ

ミュンヘン.P.O.

ドミトリーエフ

ペテルスブルク・アカデミック.S.O.

バルビローリ

ロンドン.S.O.

ムーティ

フィラデルフィア.P.O.

ムラヴィンスキー

レニングラード.P.O.

メンゲルベルク

アムステルダム・コンセルトヘボウ.O.

ロストロポーヴィッチ

ナショナル・S.O.