新函館歴史探訪~函館元町公園の建造物~

函館は室町時代に設置されたいわゆる道南十二館(だて)のひとつ。館(たて)はアイヌ人に対する和人の拠点。他に志苔館(しのりだて)や花沢館など。函館の近くに志苔館跡なる史跡がある。函館山(334m 亀田半島に接続する陸繋島(トンボロ))・函館山に至る急勾配の坂道・亀田半島のくびれた付け根に位置する入り江の函館港。

函館は変化に富んだ地形、近代日本最初の北の開港地、明治時代以降水産最王手「ニチロ」を中心とした北洋漁業の拠点つまり日本の水産業および北西太平洋漁場の拠点。歴史と文学と水産業の町。

旧函館区公会堂

函館山のふもとすなわち函館山に向かう八幡坂を上り詰めたところに元町公園がある。元町公園には函館の最も有名な歴史建造物が函館港を見下ろして立ち並ぶ。「旧函館区公会堂」はブルーグレー(青灰色)とゴールドイエロー(金黄色)のアメリカンコロニアルスタイルの建造物である。1907年の大火後1910年再建されさらに1984年復元された国の重要文化財とある。内装もいかにも重厚な明治時代の洋風スタイルである。夕闇迫るブルーな空間にライトアップされたこのクラシック建造物は「函館ロマン」を最高度に演出する。青灰色と金黄色は気品のある豪華さをかもし出す。この建物から一段と下がったところに白亜の「旧北海道函館支庁舎」と赤レンガの「旧開拓史函館支庁書籍庫」がくの字の位置に建っている。いずれも明治時代の洋風建造物である。さらにその下方に「旧イギリス領事館(開港記念館 1913年築 初代領事はホジソン)」。旧イギリス領事館と基坂をはさんで向かい合っているのが「ペリー提督来航記念碑」。

 旧北海道函館支庁舎 旧開拓使函館支庁書籍庫

公園の低いところから高いところに向かって、ペリー提督来航記念碑⇒旧北海道函館支庁舎⇒旧函館区公会堂⇒函館山の順序で位置する。ペリー提督来航記念碑⇒旧北海道函館支庁舎⇒旧函館区公会堂⇒函館山を一画面に見上げながら収めることができる。振り向いて夕闇迫る透明なブルーの函館港を見下ろす。

手前から⇒ペリー提督像⇒函館区公会堂⇒函館山 ペリー来航記念碑の案内板

「美」は端整さ・清新さ・純粋さ・一途さにその属性を持つと教育された。もし家庭や社会や学校で習慣的に「黒は美しい」と教育されれば黒人差別は無いだろう。「グロテスクなものが美しい」と教育されれば奇怪なものに価値が置かれるであろう。しかし脳科学の見地からはそのような「教育が作る」美的価値観を覆すこともありうることになる。すなわちそもそも脳には「統一・一貫性」の本能がありその働きで端正さなど統一のとれたものを人間は選択するそうである。なぜ男性は美人を好み女性は端正な男性を好むのかというのもこの本能が原因しているのだそうである。当然のことながら人間の脳はなかなか興味深いものがある。

 八幡坂から函館港を望む 元町公園から函館港を望む

*脳細胞に分布する本能:「生きたい」「知りたい」「仲間になりたい」という本能。

*脳組織に分布する本能:「自己保存」「統一・一貫性」「自我」という本能。
*大脳古皮質全体:「違いを認めて共に生きる」という本能。

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