屈斜路湖再訪

美幌峠から屈斜路湖を望む 

美幌峠から足寄方面を望む

 

屈斜路湖の周囲は57km、最深117m、日本最大のカルデラ湖。中島の周囲は12㎞。現在「ソラマメ」形状になってるが、屈斜路湖は太古の昔は東部の陸地になっている地域~ちょうどアトサヌプリ(硫黄岳)を中心とした地域~も湖で現在の倍の湖域があったそうである。雄大さの所以ここにあり。川湯温泉が近接する温泉地帯、つまり火山熱、つまり「生きている地球」を感じる文字通りホットスポット。

 

地図画像

阿寒国立公園の案内(環境省の小冊子)

再訪は8月後半朝の7時30分。和琴半島の露天風呂でホットスポットを再体験。屈斜路湖を訪れたら必ずこの自然を体感すべし!

和琴半島の露天風呂 和琴半島の露天風呂隣接の脱衣場

湖面と同じ高さの露天風呂中には光合成を行う原核生物モネラ界ラン藻類「ユレモ」を観察することができる。ラン藻類にはほかに「ネンジュモ」「アオコ」「スイゼンジノリ」「アナベナ」「アイミドリ」などが分類される。全生物の分類は現在ホイッタカーらの5界説(1969年)が主流である。全体を原核生物と真核生物に2大分類する。原核生物には①モネラ界(ラン藻類・細菌類など)が分類される。真核生物には②原生生物界(緑藻類・褐藻類・紅藻類・ケイ藻類・ウズベン毛藻類・ミドリムシ類・粘菌類・細胞粘菌類・原生動物(ゾウリムシやアメーバなど))・③菌界(子ノウ菌類(アカパンカビ・アオカビなど)・担子菌類・接合菌類)・④植物界⑤動物界に4分類される。やや熱めのこの露天風呂で最も下等な生物ユレモを観察できるのは文字で読んだり図説で見たりする生物からはるかにインパクトが違う。まさしく「百聞は一見に如かず」。和琴温泉の露天風呂は無料で簡易な脱衣場が近接している。

 

美幌峠に向かう途中

道東の短い夏。前にたくさんの材木を積んだトラックがゆっくり坂を上っていく。そのトラックはゆっくりなので僕らの車を先に行かせるため左に寄ってくれた。この材木は建材というより薪のようだ。北海道では燃料に薪を使用するほうが「贅沢」~化石燃料より高価~なんだそうだ。生態学を専門とし世界の森林の再生に尽力されている横浜国立大学名誉教授宮脇昭氏の「戦後の人工林・植林が照葉樹林を減少させ日本の自然をだめにしてきた」という宮脇理論を思い出す。森と湖と河川こそ豊かな水源であり動植物生存の源である。

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