道南のピリカノカ“地球岬”

地球岬展望台から太平洋を遠望 

道南室蘭の名勝”地球岬”。晴れた日を選んで、地球岬から遠望できる円弧を描いた地平線を期待する。地球岬という名称由来の確たる史実はないそうであるが、想像を掻き立て訪れてみたい気を起こさせ楽しい気分にさせる名称である。地球岬は自然科学的見地に立ってこの目で確かめてみようという思いがはせる名称だ。きっと地球が丸いことが実証されるに違いない。。。しかし、地平線が明瞭に見られる雲一つない快晴の日はなかなかめぐってこなくて。。。

とはいえ、この岬の展望台の眼下に1920年点灯開始の灯台がありその延長上本州方向に青々とした海原が広がり。。。本当に絵葉書やネットの写真通り。。。海側から半回転して山側をみると頂上に数基からなるアンテナ群が林立する測量山、半島の起伏の合間から市街の景色、さらに夜になるとライトアップされるという「工場群」が覗える。自然と工業のまち室蘭の風景だ。

地球岬  地球岬入口 

この海原を季節が来ると渡り鳥が群れをなして飛び、ハヤブサがその群れを追いかける。。。それゆえに地球岬は渡り鳥の拠点でありハヤブサの住処でもあるそうだ。浜を歩くと砂がキュッキュと音を鳴らす「鳴り砂」で有名なイタンキ浜(日本の渚100選)、奇岩に囲まれたトッカリショ浜、そして地球岬。トッカリショ浜と地球岬は国のピリカノカ(=国指定の名勝)に指定されている。

地球岬の案内板 

波音の合間に途切れ途切れに聞こえてくる笑い声、にぎやかさからは程遠い夏のイタンキ浜、過ぎ行く短い夏の北海道。都会の喧騒から逃れて自然に浸る。噴火湾に囲まれた沿岸の起伏に富んだ地形は工業都市室蘭のイメージを払拭する。

「鳴り砂」で有名なイタンキ浜  「鳴り砂」で有名なイタンキ浜

室蘭(モルラン:アイヌ語で「小さな坂道を降りたところを語源)といえば鉄の都市というイメージが強い。そもそも室蘭は近代になって軍港都市として構想されたが、太平洋側からの敵の侵入を招きやすいという点から軍港は断念に至った歴史があるそうだ。

いわばその港湾空き地に追分の石炭と倶知安の鉄鉱石を利用して日本製鋼や新日鐵などの鉄鋼業企業が発展したようである。いっぽうにおいて室蘭は太平洋に突き出した絵鞆(えとも)半島の付け根に形成された砂州に都市域が発達した自然景観の魅力に満ちたまちでもある。室蘭を訪れるとまさしく工業と自然の調和のもとに発展してきたことを再発見する。

地球岬から室蘭市街を望む  

 

地図画像

 

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①名勝・景勝地・風致景観

名 勝: 景色の良いことで知られている場所のこと。山・滝や海岸・島などの 美しい自然のほかに、庭園や公園などがある。
◇ 景勝地: よい景色、自然のよい風景を見られる場所のこと。
◇ 風致景観: 自然の風景などの持つおもむきのある眺めのこと。

②ピリカノカ

☆★☆名勝・景勝地・ピリカノカに関して☆★☆

≪北海道教育庁生涯学習推進局文化財・博物館課 担当:文化財保護グループによる資料≫

北海道には、アイヌのユーカラに謡われた物語や伝承の舞台をはじめ、アイヌ語により命名された独特の地形から成る土地など、文化財として保護すべき名勝地が数多く存在します。
これらの言語に彩られた、良好な自然の風致景観を持つ優秀な景勝地をアイヌ語で「美しい・形」を意味する「ピリカノカ」と総称し、国指定の名勝として保護されています。

 

≪地球岬番外編≫

①地球岬に行くと佐藤宗幸さんが歌う抒情歌”地球岬”がエンドレスで流れている。このCDは限定1000枚だったそうで今は入手できません。

②地球岬の展望台には2人で鳴らすと愛が結ばれる(という)鐘があり、恋人同士がこの愛の鐘を鳴らすので邪魔しないように。。。

③室蘭自慢の吊り橋“白鳥大橋”(通行料金は無料)はとても美しい!!

④地球岬の沖に”大黒島”が浮かぶ。かつては上陸できたそうだが現在は禁止されて、残念!ここには黒百合の群生があったそうです。

⑤地球岬近辺ではクジラやイルカのウォッチングが可能です。

⑥地球岬のお土産№1“毒まんじゅう”:6個のまんじゅうのうち1個唐辛子入り!岬上のお土産屋さんで買えます。

~室蘭名物で名高い”カレーラーメン”“豚?やきとり”を凌駕する”毒まんじゅう~

地球岬の名物”毒まんじゅう6個入り”

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