余市のニッカウヰスキー蒸留所

テレビドラマ「マッサン」(NHK2014年秋)としてこれまでにも増して有名になった北海道余市のニッカウヰスキー。スコットランドの気候と似ている北海道で竹鶴政孝は1934年ニッカウヰスキーの生産を開始。彼はスコットランドでウィスキー製造を学び、自然環境の合致した北海道余市でニッカウヰスキーの工場を創業した。

北海道とスコットランドの気候は湿潤ということでは一致するが厳密に言えは似ていない。スコットランドの気候はケッペンの気候区分によれば西岸海洋性気候(Cfb)=最寒月の平均気温が氷点下にはならず、北海道の気候は冷帯湿潤気候(Df)=冬には氷点下になる。

*ニッカウヰスキーは1954年以降株式を朝日麦酒(アサヒビール)に売却、以降現在いたるまで朝日麦酒の傘下になる。

ニッカウヰスキー工場正門(余市)  ニッカウヰスキー工場正門(余市)  ニッカウヰスキー工場内(余市)

工場はとても印象的な赤いとんがり屋根の建物が整然と敷地に配置されている。入口はスコットランドの城門風で美しい。立教大学?(笑)。雪の中の建物はウイスキーのイメージによく似合う。

言わずと知れた北海道は食文化王国である。すでに人口に膾炙しているものを挙げようとするとたちまち10や20のexampleが浮かぶ。「日本酒」「ラーメン」「チョコレート」「魚介類」「ジンギスカン(羊肉)」「米・トウモロコシなどの穀物」「アスパラのような野菜」「乳製品」…本当に枚挙にいとまがない。そしていずれをとりあげてもおいしいものばかり。いつも感じるのは北海道の食品は濃厚でたっぷりした印象が残る。

マッサンのウィスキー=ニッカウヰスキーは旭川の日本酒や札幌のビールとともに酒類の王者だ。反論を恐れずして言えば、下戸たる者もぜひ余市を訪れて「なめる程度」を味わうべきだ(笑)ということになるかもしれない。マッサンのふるさと余市は冬は深い雪に埋もれる日本海沿岸の都市である。宇宙飛行士毛利さんの記念館や「果物王国」としても余市は全国的に有名である。ニッカウヰスキー工場はいまや全国から年間何万人と訪れる一大観光スポットである。

ウイスキー醸造過程を案内とともに実際体験できる。内部は主にウィスキー館とニッカ館に分かれていてウィスキー館で製造工程などを紹介し、ニッカ館ではニッカに関する資料が展示されてある。製造工程は大雑把には、①蒸留~世界唯一の石炭直火焚蒸留(ポットスチル)による方法~ →②乾燥 →③糖化 →④貯蔵・発酵 →⑤製品化 という工程をたどるということをこの工場で学ぶ。同時に貯蔵樽製造に関しても見学できる。因みにあの札幌すすきの交差点のビルから見下ろしている有名な「キング・オブ・ブレンダ―」と称されるマスコットキャラクターは1965年「ブラック・ニッカ」のラベルに登場以来使用されるようになったそうである。

ニッカウヰスキー工場内(余市)  ニッカウヰスキー工場内(余市)  ニッカウヰスキーのキング・オブ・ブレンダ―(すすきの交差点)

企業が宣伝を兼ねて紹介してくれるこういった見学コースや資料館は「なるほど」がいっぱいである。「白い恋人」で有名なピンク色のメルヘンチックな石屋ファクトリー(札幌市西区)の工場見学を思い出す。

ニッカのウイスキー製品

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