洞爺湖・有珠山・昭和新山

 

噴火湾を望む(有珠山SA) 

2009年8月22日北海道の洞爺湖・有珠山と新潟県の糸魚川と長崎県の島原半島雲仙普賢岳の3箇所が国連ユネスコ主宰のジオパークに登録された。ジオパークはいわば地質文化遺産である。

洞爺湖 昭和新山 ジオパークのマーク

ジオパークとは、科学的に見て特別に重要で貴重な、あるいは美しい地質遺産を複数含む一種の自然公園です。ジオパークでは、その地質遺産を保全し、地球科学の普及に利用し、さらに地質遺産を観光の対象とするジオツーリズムを通じて地域社会の活性化を目指します。2001 年6月のユネスコ執行委員会で、ユネスコが地質学的に特別意義のある地域や自然公園の発展を推進するメンバー国の努力を支援することが勧告され、以来ジオパークはユネスコの支援の下世界各国で推進されています。2004年には世界ジオパークネットワークがユネスコの支援により設立され、現在では50箇所の ジオパークが、参加基準を満たすジオパークとしてネットワークに参加しています。(以上「日本地質学会」のHPより)

地盤沈下した国道230号線 西山火口散策路沿いの断層
西山火口散策路沿いの断層 西山火口噴火群の一つ

有珠山(737m)は今なおその火山活動を体感させてくれる。北の大地を文字通り実感できる。有珠山は昭和新山の西隣、サミットが開催された洞爺湖の南に位置する。有珠山は洞爺湖をカルデラ湖とする外輪山に相当する。有珠山自体も7千年前に爆発し山体が崩壊し現在見られる有珠山は本来の山体の残麓部であるそうだ。洞爺湖から有珠山・昭和新山一帯は現在進行中の大きな火山活動地帯である。有珠山は最近では1977年と2000年に噴火した。

ニセコアンヌプリ・昭和新山・羊蹄山(有珠山SA)

資料に知る限りでは、2000年の噴火は西山噴火口からのマグマ水蒸気爆発で噴煙は3500mに達し、西山火口群を通過する国道230号は地盤の隆起と断層で通行不可能となり、火口に近い家屋の崩壊や周辺の洞爺湖温泉街も被害を受けた。

現在有珠山一帯特に西山火口付近は噴火当時のままの状態が見学できるように西山火口散策路も敷設されている。地盤沈下した道路の一部には小さな池のように水がたまっていて電柱も人の高さくらいの位置まで沈下している。有珠山頂に向かう道路にはいくつもの断層がはっきり見学できる。火山活動のさまざまな爪あとを真近かで見策できる。山頂付近には北海道大学有珠山火山観測所が起動している。地質学・火山学的に実体験できる貴重な現在進行中の地質遺産である。この一角には学問的に興味深い資料がたくさん展示してある資料館もある。

有珠山南部の太平洋への出口に位置する内浦湾は別名噴火湾とも称される。室蘭市・伊達市・虻田町・長万部町・砂原町・森町・豊浦町・八雲町の8市町村に囲まれている。有珠山は虻田郡洞爺湖町から伊達市にまたがる。

 噴火湾

見ごたえのある起伏に富んだ地形、自然科学への強い関心をそそる生きた対象、この機を逃さずじっくり味わいたい気分になる。

有珠山の地熱卵

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