悠久なる釧路湿原

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釧路湿原は道東釧路市街の北約5㎞以北に広がる29000haに及ぶ日本最大の湿原。釧路市の釧路郡釧路町・川上郡標茶町・阿寒郡鶴居村にまたがる。日本最初のラムサール条約登録地(1980)。釧路湿原国立公園(26861ha)。大半はヨシ・スゲからなる湿原で一部に苔の湿原もあり、丘陵地に近接して濃い緑のハンノキ群落が群生している。東部に清流釧路川が蛇行している。クロユリ・オニシモツケ・スズラン・ワタスゲ・エゾオオヤマハコベ・ヒオウギアヤメ・ハナタネツケバナ・モウセンゴケ。スゲの根株のヤチボウズ。国の特別天然記念物タンチョウをはじめ最大の淡水魚イトウ、エゾセンニュウ、ベニマシコ。この地域の生息する動物は大雑把には哺乳類26種、鳥類170種、両生類4種、爬虫類5種、魚類35種とされる。

*ラムサール条約:水鳥の生育地としての湿地そしてその湿地に生息する動植物を保全を目的とする国際条約。特に水鳥の多くは渡り鳥であり国際的な保全が必要となる。

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釧路湿原の歴史

①1万年前以前の氷河期:海退による陸地化⇒②約6000年前の後氷期:温暖化とそれに伴う縄文海進による浅い湾を形成⇒③約3000年前の冷涼化:冷涼化による海退、それに伴う海退。湾口の砂州の発達により取り残された旧湾内部は沼地となり湿原形成。

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湿原内にはいくつかの展望台がありその展望台から広大な湿原を眺めることになる。動植物のガイドブックに加えて感度のいい双眼鏡が必要である。尾瀬のように湿原に近接して木道を歩くことはできない。ただし釧路川をカヌーで、あるいは湿原の東側に走っている釧網線のノロッコ号を用いて湿原を体感できる。悠久の歴史を感じ取り、生物・生態系・地学・地質学・気象学・・・多くのフィールドワークが可能だ。釧路湿原を旅することは息づく悠久の歴史を実感するということかもしれない。

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